笑ったときに歯ぐきが目立つ「ガミースマイル」を改善しよう!

歯科コラム COLUMN

ガミースマイルとは、笑ったときに上の前歯の歯ぐきが大きく(3~4mm以上)見える口元のことです。そのままの状態でも機能的な問題はありませんが、笑顔の印象を気にしてお悩みの方は少なくありません。

笑ったときに露出する歯ぐきがコンプレックスになり、笑顔に自信が持てなくなり、笑うことや話すことをためらってしまう方もいらっしゃいます。

今回は、ガミースマイルでお悩みの方に向けたコラムとして、原因や治療法について解説していきます。

ガミースマイルの原因と治療法

ガミースマイルには、主に3つの原因(ケース)があります。

01 歯の生え方や歯ぐきに問題があるケース

歯の生え方や歯並び、歯ぐきの大きさに問題があるためにガミースマイルになることがあります。たとえば、歯ぐきが大きくなりすぎているために歯が短く見える状態。また、歯そのものが短いために、相対的に歯ぐきが見える面積が大きい状態。その他にも、歯が生えている位置が低い場合や、歯が完全に生えきっておらず、歯ぐきが被さっている場合などがあります。

【治療法】
歯の生え方や歯ぐきに問題があるガミースマイルは、矯正治療や不要な歯の抜歯、また歯ぐきを切除して歯ぐきのラインを上げるなど、症状に合った歯科治療で改善できます。

02 上唇の筋肉に問題があるケース

上唇の筋肉が過敏に働くことで、笑ったときに上唇が上がりすぎてしまい、ガミースマイルになることがあります。

【治療法】
上唇の筋肉に問題があるガミースマイルは、口元の筋肉の体操によって改善する場合があります。また、上唇の筋肉を弛緩させるボトックス注射も有効だとされています。

03 上顎の骨に問題があるケース

上顎の骨が前に出ていたり上顎の骨が通常より大きかったりすると、ガミースマイルになることがあります。

【治療法】
上顎の骨に問題があるガミースマイルは、形成外科・美容外科などで上顎の骨を切除する手術をすることで改善します。

親のガミースマイルは子供に遺伝する?

ガミースマイルは遺伝的な要素が強く働きます。両親のいずれか、もしくは両親ともにガミースマイルの場合は、お子さんにも遺伝する可能性があります。子供の場合、永久歯に生え替わるときにガミースマイルが改善されるケースもありますが、基本的には自然に治るものではなく、それを期待することもできません。「子供にガミースマイルの傾向が見られる」「将来、コンプレックスを抱えてほしくない」という親御様は、できるだけ早めにお子さんと歯科医院を受診しましょう。成長過程にある子供は、顎の骨や筋肉などの発育をある程度コントロールできるので、早めに対策をすることでガミースマイルを改善できる可能性も高くなります。

新宿スワン歯科・矯正歯科 院長より

「ガミースマイルは手術をしないと治らない」と思っている方が多くいますが、必ずしもそうではありません。骨格に問題がある場合でなければ、矯正治療や歯ぐきの切除などの歯科治療で改善できるケースは多々あります。歯ぐきが見えている程度や歯並びなど、口周りの状態などによって治療法は変わってきますので、まずは歯科医院で正確な診断をしてもらいましょう。最適な治療でガミースマイルを改善し、笑うときや話すときに口元を気にする必要のない、明るい生活を手に入れましょう。