歯ぎしり対策、ケガ防止にも!マウスピースの多様な効果

歯科コラム COLUMN

歯ぎしり対策、ケガ防止にも!マウスピースの多様な効果

歯の健康を守るためのアイテムと言えば、歯磨き・歯ブラシやデンタルフロス、マウスウォッシュなどが思い浮かぶかもしれませんが、それだけではありません。実は、「マウスピース」も、私たちの歯やお口の健康を守るのに大きな効果を発揮するアイテムなのです。

インビザラインをはじめとするマウスピース型の矯正装置は、ご存じの方も多いと思いますが、一方で一般的なマウスピースの効果については、あまり知られていないかもしれません。昨今、マウスピースはスポーツ時のケガ防止だけでなく、予防処置などの治療にも用いられるようになっています。今回は、マウスピースの効果にフォーカスしていきましょう。

マウスピースにはこんな効果が!

歯ぎしり対策

マウスピースは、歯ぎしり対策として非常に効果的です。以下のコラムでも解説していますが、歯ぎしりが引き起こす最大のリスクは、歯がすり減ってしまうこと。それを防ぐために、就寝時に上顎・下顎にマウスピース(ナイトガード)を装着する方は増えています。
>> 「うるさいだけでは済まない!歯ぎしりが引き起こすトラブルとは?」 
>> 「歯ぎしりの原因はストレス?~対策と治療法~」 

マウスピースを装着していれば、寝ている間に無意識に歯ぎしりをしていたとしても歯と歯が直接触れないため、歯のすり減りを防ぐことができます。また、歯ぎしりの「ギリギリ」「ガリガリ」といった音がほとんどしなくなるのもメリットです。このように歯への物理的な影響を防げるだけでなく、マウスピースの硬さや形状を調整することで、歯ぎしりそのものの回数を軽減できるケースもあります。

知覚過敏対策

歯ぎしりによって歯の表面のエナメル質が削れてしまうと、その内側にある象牙質が露出して歯がしみるようになります。これが、知覚過敏の典型的なパターンです。知覚過敏の原因は歯ぎしりだけではありませんが、マウスピースを装着することで、それ以上歯が削れるのを防ぐことができ、知覚過敏の症状改善も期待できます。

顎関節症対策

マウスピースは、顎関節症の症状を緩和させるために用いられることもあります。マウスピースを装着することで顎の関節に加わる負担が軽くなり、「口を開けると顎が痛い」「顎がカクカクする」といった症状を軽減する効果が期待できます。顎関節症を予防する、進行を防ぐという点でも有効です。

スポーツ中のケガ防止にはマウスガードを!

スポーツ中のケガ防止のためにマウスガードが使われるのは、みなさんご存じのとおり。スポーツ用マウスピース(マウスガード)は、就寝中に使うナイトガードよりも厚みがあり、通常は上顎だけに装着します。衝撃吸収力に優れており、スポーツ中に力を込めたときの食いしばりや、外的要因によるお口まわりのケガ(唇・頬・舌が切れる、歯が欠ける・折れる、顎の骨が折れるなど)を予防・軽減することができます。ボクシングや柔道、ラグビーやアメフト、バスケットボールなどでは一般的ですが、最近は野球やスキー、バレーボールなどでも使われるようになってきました。
>> スワン歯科のスポーツ用マウスピースはこちら

グラントウキョウスワン歯科・矯正歯科 院長より

ナイトガードもマウスガードも通販などで手に入りますが、お口に合わないものを使っていると逆効果になることがあります。効果の面でも、安全性や装着感の面でも、マウスピースは歯科医院でつくってもらうほうが安心でしょう。歯科医院なら、歯型を採ったうえでジャストフィットするマウスピースを制作しますので、付け心地も良く、症状の改善・予防の効果につながりやすくなります。

次回の歯科コラムは、7月21日(木)の公開を予定しております。ぜひ、お楽しみに。