矯正治療は高い!?費用に関する基礎知識

歯科コラム COLUMN

海外では、「日本人は歯並びが悪い」というイメージを持っている方が多いそうです。自分の歯並びを気にしている方、歯並びをきれいにしたいと思っている方は多くいますし、日本人は全般的に美意識の高い国民のはず・・・。にもかかわらず、実際に矯正治療を受けるのは、その中の一部の方でしかありません。

日本人が矯正治療をためらってしまう理由の一つが、費用です。「矯正は高額の費用がかかる」というイメージによってハードルが上がってしまっているのかもしれませんね。しかし、果たして本当に矯正は高いのでしょうか!?
今回は、そんな矯正治療の料金や、費用の仕組みについて解説します。

項目別に見る治療費の中身

口蓋裂などの先天異常、外科的処置が必要な顎変形症といったごく一部の特別な症例を除けば、矯正治療は健康保険が適用されない自費診療です。そのため、治療内容や料金は医院によって異なりますが、一般的には以下の項目が「矯正治療にかかる費用」に該当します。

費用の項目 概要 費用の相場
初診料
(初診カウンセリング料)
問診および初診時のカウンセリングにかかる費用 6,000円前後
精密検査料
(検査料・診断料)
レントゲンや口腔写真を撮影したり、歯型を採取したりするための費用 約4~8万円
装置装着料
(技術料)
矯正装置を装着するためにかかる費用
※装置料や装置料に含まれている医院や、そもそも設定されていない医院もある
約3~30万円
(表側矯正の場合)
約100~120万円
(裏側矯正の場合)
約3,000~7,000円
(1~2ヶ月に1回程度)
装置料 矯正装置そのものの料金
調整料 矯正治療中のワイヤー交換などにかかる費用
保定装置料 矯正終了後、動かした歯を安定させるために用いる装置(リテーナー)の料金。
※装置料や保定観察料とセットになっている医院もある
約3~10万円
保定観察料
(経過観察料)
歯科医院で定期的に行う経過観察にかかる費用 約2,000~5,000円
(3~6ヶ月に1回程度)

これらの項目や料金、計算方法は歯科医院によって異なります。「一見安そうだったのに、トータルで見たら別の歯医者よりも高かった」ということもあり得ますので、検討段階でしっかり確認しましょう。

治療費の支払い方法

矯正治療は、費用を支払うタイミングも医院によって様々です。治療費の支払い方法は、大きく分けて「総額制」と「調整料別払い制」があります。

総額制 調整料別払い制
概要 治療開始前に、治療が完了するまでの費用総額をトータルで支払う方法。装置料や通院ごとの調整料、保定観察料などもすべて含まれているため、原則として、はじめに提示された金額から増減はない。 初診料、検査料、診断料、装置装着料など、項目ごとに料金が設定されている支払い方法。治療のステップに合わせて、治療費を払っていく必要がある。
特徴 治療計画より、実際の治療期間が長くなっても料金の加算はない。ただし、期間が短くなっても減額はされない。支払い計画を立てやすいのはメリットだが、治療開始時にかかる費用が高額になる。 治療期間や通院回数が抑えられた場合は、通院ごとに支払う調整料が少なくて済むのがメリット。ただし、治療が長期化するとその通院回数分の調整料を支払う必要が出てくる。

新宿スワン歯科・矯正歯科 院長より

たとえば、矯正治療で100万円かかったとしましょう。その100万円で「見た目が美しい口元」や「虫歯になりにくいお口」を40年にわたって維持した場合、1日あたりの費用に換算すると約70円になります。これが高いか安いかは考え方次第ですが、私は決して無駄になるとは思いません。矯正で手に入れたきれいな歯並びは一生ものの「財産」で、人生が変わると言っても大げさではないくらい、私たちの生活に対して様々な恩恵をもたらしてくれます。

スワン歯科グループでは、矯正治療費のクレジットカード払いやデンタルローンにも対応しています。症例によっては医療費控除が申請できるケースもありますので、費用のこともお気軽にご相談ください。

>> 治療にかかる費用について